自己肯定感の低い方へ
自己肯定感の低い方へ
お元気ですか?
八王子駅から3~4分の所にあります、
「心のカウンセリングルームMei」です。
最近は自己肯定感が低いとお悩みの方が多く訪れます。
聴いてみますと、要するに
「自分が嫌い。そして完璧主義。勿論、自己肯定感は著しく低い。」 と言う内容です。
不幸ですね?
ピカピカの一年生が
大学院の博士課程を自分に課そうとしている様な状態です。
「阿呆!」な話ですが、それを言ったらおしまいですね。
完璧主義の中身を見てみましょう。
フロイトの名付けた『スーパーエゴ』あたりが相応しいようです。
『superego(スーパーエゴ)とは... フロイトが定義した心を構成する要素の1つ。 無意識のエネルギーであるエスを抑制し、自我よりもさらに良心的・道徳的であろうとする心の部分。』
素晴らしいですね?しかし…
『スーパーエゴは、自己の欲望(イド)と現実(エゴ)との間でバランスをとる役割を果たし、自己の行動を社会的に適応させる働きを持っています。しかし、スーパーエゴが過度に強いと自己抑制が強くなりすぎ、逆に弱すぎると自己の欲望が制御できなくなるとされています。』
つまり、完璧主義者はスーパーエゴが過度に強すぎるのではないでしょうか?
『スーパーエゴは、社会的な規範や道徳、倫理を内面化したもので、自己の行動を規制する役割を果たします。』
では、その規範や道徳、倫理は何処からもたらされたものでしょう?
『親や教師などの権威者から学んだ価値観や規範が形成され、自己の行動を規範する内的な審判者とも言えます。』
もし限度を知らない親や教師からもたらされた価値観や規範では、どうなりますか?
到底、人間が達しえない所まで行くのではないでしょうか?
少なくとも、その子供には土台無理な領域にまで進むでしょうね。
「あなたは両親から、いつも褒められていましたか?」
彼らはたいていNOと答えます。
そこで、わたしは彼らのスーパーエゴを「死神」と呼んでいます。
何故なら、ゴールのない試練は生きる喜びを奪うからです。
『スーパーエゴが過度に強いと自己抑制が強くなりすぎる』
ところで、自己抑制とは我慢のことです。
我慢が強くなりすぎるとどうなるでしょう?
自分が出せなくなりませんか?
自分を偽って生きることは、死ぬより辛いかもしれませんね。
¥マークの寄進なしに、無条件に愛し、許してくれる神。
その神の存在が消えて久しい現在です。
「神は死んだ!」ニーチェに言われるまでもなく、神は死んだのだと思います。
ならばフロイトの「スーパーエゴ」も消えて良いのではないでしょうか?
許してくれる神がいないのですから。
『無意識のエネルギーであるエスを抑制し、自我よりもさらに良心的・道徳的であろうとする心の部分。』
その向上心は「自我」の強化に向ける方が良いと思うのです。
神に聞かなくても分かるように、
科学的に考えて評価する知性の追求こそ、現在には相応しいでしょう。
完璧には伸びしろがありません。
不完全だからこそ、こそに人生が存在する意義がありのではないでしょうか?
失敗は成功の母です。恐れずに生きて行きましょう。
「心のカウンセリングルームMei」でお待ちしております。
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