不安との対決
晩夏を味わう暇もなく、秋。そして冬の気配が…。
こんにちは。お元気ですか?
八王子駅前の『心のカウンセリングルームMei』です。
先祖をたどれば人間は捕食される側の生き物でした。
生き残るだけで精一杯の生き物だったのです。
『不安』は先祖からの遺産。
昨日今日の治療で消えるような代物ではないのです。
そして幼少期、母をはじめ多くの大人から私たちは注意を受けて育ちました。
注意といっても、幼い私たちにとってそれは脅しのような効果を発揮します。
そして、それはいつかスーパーエゴ(超自我)として、私たちの中で発達していくのです。
気が付くと、どんな母親よりも厳しく自分を裁く裁判官として。
このように、私たちの『不安』は年季が入っているのです。
だから、不安をなくそうとするのは、しょせん無理な話なのだと。
結局、『不安』内容の価値観を見直すしか方法はないのかなぁ?
例えば 、
過去こんなことがあった。このままだとまた同じ事が起きるのではないか?
不安で不安で眠れない。
このように不安のほとんどは『予期不安』だったりする。
予期不安が確実に起こる可能性は20%位のものだろうか?
また同じ事が起こっても、かつての自分といまの自分は違います。
同じ状況ではないのです。
しかし、寝不足は健康やその他、様々な被害を及ぼします。
まともに取り扱ってはいけない問題なのです。
けれど、分かっていてもどうしょうもないのがこの『予期不安』です。
母親のようにお節介な自分に向かって、私の場合は、
「ありがとう、心配してくれて。分かったからね。」
と、対応する。
ACTという心理療法を参考にして。
『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』
マインドフルネスからうまれた心理療法ACT
ラス・ハリス 岩下慶一訳 筑波書房
参考に読んでみてはいかがでしょう。
この本のなかで『思考する自分と観察する自分』2つの自分がいる
と、述べられています。
不安は『思考する自分』から生まれます。
つまり、思考は言葉を使う脳力です。
『観察する自分』は目の前にある事実を観察します。
つまり集中力です。
生産性のある生活に必要なのは勿論、集中力ですね?
それを邪魔するのが思考から生まれた言葉、『不安』です。
これはもう、本能的な反応だと思ってください。
打ち消してどうにかできる問題ではありません。
本のなかでは、不安に居場所を与えるよう「ありがとう。」
と言うように述べています。
多分、客間に通しておけ…みたいな感じかな?
『不安』には安心して待っていてください。
という風にして、今は取り合わない。
そう、取り合わないのだけど礼儀正しく。
自由に気ままに私の意識を駆け巡ってください、ご先祖様。
でも今は、ご先祖様のお力はいりませんので私は失礼いたします。
そんな具合かなぁ。
暇を見て、『不安様』の内容を確認ましょう。
もし『予期不安』なら、
10分後に北朝鮮から原爆が投下されるリスクと比べてみましょう。
どうです?
忘れても良さそうですね?
その時、迷うようなら『心のカウンセリングルームMei』で
Meiおばあちゃんに相談してください。
いつでもお待ちしております。
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